【はじめに】
今日はいい天気でした。エントリしますが今週もカヌーの練習をした健生です。さて今秋の金融危機により新卒の雇用が一気に売り手市場が買い手になりつつある状況ですね。さらには非正規雇用の状況もより芳しくなくなってきている。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
○タイトル:若者はなぜ3年で辞めるのか?
○著者:城繁幸
○出版社:光文社 光文新書270
○ISBN:4-334-03370-9
○初版:2006/09/20
【読書種別】自己啓発
【目次】
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す
【読んだ感じ】
これを読んだきっかけは自分の勤める会社でも非常に離職率が高かったからである。本当に何故3年で辞めるのか。就職が難しい状況の中で働く機会を得たのに随分とあっさり辞めてしまう。
職種に対するミスマッチが原因か。職場環境が原因か。はたまたやる気の問題か。自分なりに考えてみたものの結局、当人が感じるギャップが一番の問題の根っこでありそのギャップがどこから生まれるのか知りたくて本書を手に取った。
「失われた10年」「就職氷河期」「ロストジェネレーション」バブルが崩壊した後、もて囃された言葉だ。バブル崩壊以降、就職事情は大きく変化した。1991年にバブル崩壊が始まりそれに伴う雇用市場の縮小と不景気が持続的で安定的な雇用環境を奪った。
オイラもこの時期、まともに就職活動をした世代の一人ですわ。色々ありましたね。第二新卒市場なるものも生まれ大変な就職活動とは裏腹に転職市場も急速に成熟したのもこの時期だ。
さて本書である。
著者の城氏は若者が辞める大きな理由として「閉塞感」を上げている。努力して会社に入ったけど満足な仕事を若いうちにやらせてもらえない。年功序列で実績とは裏腹に給与が上がらない。キャリアプランが描けない。という閉塞感が大きく立ちはだかる。
閉塞感の大きな原因には「昭和的価値観」という概念を打ち出している。バブル崩壊以後の即戦力として大卒への期待とは別に、今までの年功序列により40代が膨れあがり社内では思うような仕事が若手にまわらない現実が閉塞感を醸成する。世代間ギャップが生まれているのだ。
さらには企業の求める人材の変容(即戦力)により二極化した学生側の問題点もある。キャリアプランをしっかり作り今後の生き方を持っているやつとそうでないやつが現れた。そして年功序列を維持できなくなった経済情勢下で定年まで雇用を保証できなくなったことが「社内でもキャリアを培えなくなる」という事態を生み出した。
キャリア意識を持っているやつは自分でキャリアを作り良い条件で転職をする。しかし就社したキャリア意識がないやつは全く評価されないキャリアだけが残りニートやフリーターになってしまう。昭和的価値観に戸惑うことなく今まで会社が作り出していたキャリアというレールを自分で作り出す。そのために「働く意義を取り戻すこと」が大事としている。
自立ということですね。会社に寄りかかろうとすると必ず閉塞感に襲われる。それは期待が裏切られたという感情や世代間格差への不満を抱え込むということだ。仕事をする前に飲み込まないことが多すぎるってことなのだ。
自分はどうなのだろうか。期待が裏切られたのは確かかもしれないな。精神的にキツイ時期もあったという記憶がある。でも未だに新卒で入社して以来同じ会社で働いている。働く意義を持ち誰でもが評価できるキャリアを持つことも大事だとこの本を読んで理解できた・・・と思う。しかしそれとは別にもっと重要なこともあると思ってしまった。
寄って立つべき精神的なよりどころが自分にはあったってことだ。本なんですけどね。一冊の本との出会いが如何に今の自分の助けになっているか身に染みて感じました。
【終わりに】
さてさて続きはまだまだあります。続編も出ているし角度を変えて今の時代も見てみたいしね。オイラたちはそれにしても大変な時代に生きているんだね。
生まれたときは団塊ジュニア、第二ベビーブーマー、超氷河期世代、あげくロストジェネレーション。時を刻む毎に呼び名が変わる世代。今や大学全入時代だ。時間とは恐ろしい。
【関連リンク】
▼城繁幸 Blog
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090
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